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院長のひとりごと

院長のひとりごと...昨日、今日、明日

2005/12/8

指しゃぶりをするのはなぜ その2
福岡今村矯正歯科クリニック 12月になって寒さが一段とましてきました。
赤いほっぺと指しゃぶりは赤ちゃんの代名詞といっていいかと思います。 前回は胎児がすでに指しゃぶりをしておっぱいを飲む練習をしていることを書きましたが、今回は生まれてきた赤ちゃんが指しゃぶりをする訳をお話します。
赤ちゃんの指しゃぶりは、液体である「おっぱい」から固形物である「食物」を口の中に入れる練習だといわれています。つまり離乳食のためのトレーニングなのです。
なぜなら、口という敏感な組織が、固形物が入ったときに嘔吐反射(吐き気)を起こさないための特訓なのです。赤ちゃんが指→1本→2本→4本→ゲンコツを口に入れては「おっえ」となっているのをご覧になったことはありませんか?
もうひとつ自他の区別をする精神発達の過程ではないかと考えられています。指、足の指、おもちゃ、タオル、洋服など...なめてはじっと見つめていませんか? 感覚の敏感な口を使って物の形や性質、自分と自分以外のものの認識の練習をしているのです。
さらに私は実はこれが重要な役目だと思っているのですが、なんといっても気持ちが良い行動なのだと思います。 寝付くまでの間、おなかがすいたとき、精神的安定を得るもっとも手近で有効な方法なのだと思います。
ですから赤ちゃんの間は安心して指しゃぶりさせてください。次回は指しゃぶりと子育てについて書きたいと思います。






 
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