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院長のひとりごと

院長のひとりごと．．．昨日、今日、明日

2005/12/27

指しゃぶりをするのはなぜその3

前回書きましたように、指しゃぶりをするのはとても心地よいのだと思います。ですから、幼児期になっても習慣となる子がいるのは当然です。おおらかな気持ちで見てあげてください。
その際、子育てという点から二つの事に気をつけてください。
ひとつ目は、手抜き子育てになることです。
「指をしゃぶると静かで楽だ」という気持ちがあると、お子さんの指しゃぶりが促進され固定化される危険があります。指しゃぶりすることで母親の機嫌が良くなることで安直な指しゃぶりにはまっていくのです。
指しゃぶりよりも楽しい遊びをお子さんといっしょに行い、抱きしめてスキンシップに心がけ、語りかけをしたり、外出して色々な経験を共に楽しんでみましょう。
もうひとつは、指しゃぶりを過度に罪悪視することです。
「指しゃぶりはみっともない」というしつけの点からの厳しい対応や「指は汚いからダメ」という清潔志向から、子供に厳しく対応してしまうことです。　ぜひ「やさしいまなざし」で接してください。
そのような価値観で、指しゃぶりをする子供に対する厳しい視線は、自分が母親から受け入れられないという悲しい気持ちを起こさせ、ますます指しゃぶりにはまっていく事もあります。　ここで問題となるのは母親との関係の悪化に発展していくことです。
そのような際には、第三者で日常生活と関係のない歯科医師に相談し、子供に指しゃぶりをそろそろやめていく時期であることを説明してもらうのもひとつの方法です。同時に指しゃぶりによる悪影響が出ていないかも診てもらえます。
次回は指しゃぶりの悪影響と治療法を説明します。

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